西島悠也|ゴルフ
ゴルフというスポーツを、皆様はどのように捉えているでしょうか。
良い成績を収めるために、コツコツと一人練習に励み、試合中も自分との闘いに打ち勝ち、自らの最大限の力を出せた人間が勝つ個人競技、と思っている方がほとんどだと思います。
それは正解です。決して間違っていません。
では、人との繋がりが全くない競技なのか。
そんなことはありません。むしろ、究極の個人競技と言ってもいいゴルフは、逆にどのスポーツよりも人との繋がりが大切なスポーツなのです。
ゴルフの試合は、ラウンドと言って、必ず何人かと同じグループで回ります。
つまり、全員が打ち終わらなければ次のホールへは進めません。
そして、知らない人は驚くかもしれませんが、プロの試合においてもゴルフのスコアは全て「自己申告」です。
自分が申告したスコアが、正式なスコアになるのです。
ではなぜ、不正が全く行われていないのか。
お互いを信頼し合い、そして自分は決してそんなことはしてはいけないという自覚をプレーしている皆が持っている、人との繋がりを大切にした究極の紳士的スポーツだからです。